春に思い出すこと

春の雨の日、春の雨上がり、湿度の高い春の日いつも必ず思い出すのは
小学生の時のピアノの発表会。あの日の湿度と匂いも風もこんなだった。
近所のピアノの教室→じぃさん先生→元ピアニストの先生→お友達の通っている
某ピアノ教室。その最後の教室での発表会でした。

担当の若い女の先生は明らかにお友達をえこひいき。子供心にも
この人はあたしの事が嫌いなんだろうな。そう感じた。そして発表会用の曲は
ブルグミュラーの牧歌。こんな小さい子が弾くような簡単な曲やだなぁ、
もう小学生なのに。と言う子供らしい不満を抱きつつ。

発表会に着て行く服をママンと買いに行きました。
黒地に花柄のシフォンのワンピースと藤色のAラインのスプリングコート。
このスプリングコートはママンばかりかあたしも物凄くお気に入りでこれを着ると
ちょっとだけ大人っぽくなったようなそんな気持ちがするコート。
なぜか発表会当日はいとこの結婚式に着た銀のラメニットのストンとしたロング
ドレスみたいのに変更させられちゃった。シフォンのワンピースが良かったのに。
でもママンの命令には背けない。泣いて頼んでもダメだった。

モチロンそつなくピアノを弾き終え、発表会も無事終わりさぁ帰ろうと言う時に
見に来てくれていた近所のお友達のお母さんが(どこか訛りのある人だった)

「かぁちゃんの着てる服は何だか
  マタニティみたいだな?あはははは。」



大ショック。びっくりしてションボリ悲しすぎて顔がひきつった。
「ママぁ、〇〇ちゃんのおばちゃんにこのコートマタニティみたいだって笑われたぁ。」
「いいのいいの、あの人にはどうせ解らないデザインなんだから。」

言わせておけと言わんばかりのママンのその一言でちょっとだけ救われるも
実に腑に落ちないションボリ感。お気に入りのコートがおかしな服に見える
らしいと言う事実。マタニティってなに?とその後に意味を聞かされて二重ショック。

これがあたしの春の思い出。
Youtubeで探して久しぶりに聴きなおしたらいい曲じゃないの。
久しぶりにピアノ弾きたいなぁ。

スペルボーン(Spellborn)