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台所帖

幸田文の「台所帖」(平凡社)を読んでいます。
あたしはどうしてか、誰かの娘さんの著書が好きになる傾向があります。
幸田文も森茉莉も江國香織も吉本ばななも...なーんでか。

幸田文が露伴のことを書いた「父・こんなこと」ではつい自分にシンクロさせ
まだパパジィジは生きているというのに、泣けてしまった事がありました。

台所帖の中に
「想い出のつらさなどに負けているのは、所詮わがままな怠りの一種である」
と言う文章がありました。調度露伴についてのくだりだけれども
この話を書いた時の幸田文はあたしの歳に少し足したほどの頃。

やだ、あたしがこの歳になってもこんな思考でこんな文章書けないわよぅ。
なんかあたしって頭わりーっ!と思ってみたり。

若い頃から幸田家の台所を預かって来、永い間台所で過ごした人の
色々な想いがたくさん詰まっていて、何度かおろそかになった時期もあり。
そうだ、みんな台所で色々な事を考えて過ごしているんだ。
嫌な事も悲しいことも、嬉しかった時、可笑しくて包丁落としそうになるほど
笑ったり。頭に来てトントンザクザク力任せに何かを刻んだり。
高熱があるのに台所に立ってた事も、大泣きした事もあったよなぁ。

と色々これまた自分にシンクロさせつつ、へぇ~、ほぉ~。ふぅーん。
と読み進むのでした。今日は何作ろ?
台所帖_b0097747_1522723.jpg

by yamatogokoro-mi | 2009-04-06 15:31 |
スペルボーン(Spellborn)